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特定非営利活動法人 シビルまちづくりステーション
旧称 ITステーション市民と建設

会報 第6号 東日本大震災の被災地救援・復興支援活動

第6号目次                                           

2、 建設系NPOの支援活動の連携                  花村 義久

 今から3,4年前の2008年、建設系NPOの連携を推進しようと周りに声をかけたところ、それがきっかけでフォーラムが開催され、さらに「シビルNPO連絡会議」というNPO連合組織が発足した。そして、2011年3月、第3回フォーラム「建設系NPO出会いの広場」が次の月に開催されようとしている矢先に、東日本大震災が発生した。
 建設に関わる我々11団体のNPOは、フォーラムの長期延期を決め、即座に大震災に我々は何をなすべきか、何が出来るのかという議論を開始した。各団体いろいろな種類の活動をしているので、力を合わせれば大きな力が発揮できるのではないかという考えがベースにある。まずやれることとして、情報に着目した。議論の末まずは、「お助けデスクの設置」をしようということになった。いま脚光を浴びているソーシャルネットワーキングのツールについても検討したが、状況が緊急を要することから、まずは各団体が最も得意とすることを実行し、組織としてはそれらを援護するための情報交換や相互支援をすることにした。
 一方、当NPO通常総会の特別企画として、「特別討論会 東日本大震災に我々NPOはどう向き合うか」という討論会を開催した。討論会では、復建技術コンサルタント顧問の岩渕善弘氏の話題提供と建設系NPO5団体の被災地支援報告をもとに、一般関連技術者も交えて真剣な議論が行われた。
 シビルNPO連絡会議や特別討論会の参加団体の活動は多様なもので、被災地の調査活動、直接的救援活動、社会基盤整備の立場からの復興に対する提言、がれき処理集団としての活動、リスク管理のための事業継続計画、二重債務免除を求める東日本被災者救済活動、被災者の生活環境改善活動、東日本大震災特別編集の新聞発行など、多岐に及んでいる。
 今後は、これら個別の活動を発展させるとともに、連携することによって可能となるNPOならではの領域・活動を見出し、被災地の今後の創造的復興計画・事業に貢献出来るようになることを願うものである。

      シビルNPO連絡会議のフォーラム

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